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JALスカイアンバサダーが紹介する 秋田のエレガンス

2015年3月31日 • 特集
一歩街へ出ると、竿燈(かんとう)まつりで使われた豪華な竿燈や太鼓がお店の入口などに飾られ、至るところに活気が感じられるのも秋田の魅力です。

JALスカイアンバサダー(秋田)和賀 千秋(WAGA CHIAKI)万環玄亀 いとなみのエレガンス

東博_松林図屏風(左隻)LL_C0028019.X1

秋田竿燈まつり 秋田市竿燈まつり実行委員会事務局<秋田市観光物産課内>

音頭

長い竹竿に横竹を結び,46個の提灯(ちょうちん)を吊るし、一人で持ち上げて、曲芸風に操りながら街を練り歩く、国の重要無形文化財の秋田竿燈まつりは、五穀豊穣を祈願する東北三大祭りのひとつ。竿燈を持ち上げる演技を盛り上げるのは、はやし方の太鼓や笛です。また太鼓や笛、三味線で軽やかにおもしろく地産の名物を歌い上げるのは、秋田音頭。この音頭は江戸時代に始まります。
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秋田音頭に歌われる 大館曲げわっぱ 

地産の記録

大館曲げわっぱは秋田杉で作られています。秋田の天然杉をはじめ松や檜(ひのき)、桜や楓(かえで)などが繁る豊かな山と人の暮らしを、江戸時代の博物学者で紀行家の菅江真澄(すがえますみ 1754-1829)は、日記や地誌・随筆など、膨大な著作に書き残しています。これらは、当時の生活習慣を知る貴重な資料です。また真澄の温かな人柄は、山々をくまなく歩き、見て記録した文章と挿絵が伝えます。
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秋田県立博物館 菅江真澄資料センター

祈りと感謝

江戸時代の博物学者 菅江真澄は、アイヌ文化とマタギ文化について記述しています。アイヌ語の「冬の人」が語源ともされるマタギ。狩りをする山は、神が支配する場と考え、夏は農業を営み、冬は禊(みそぎ)をして山に入り、集団で狩猟を行う人たちです。無事に狩猟が終わると、獲物の霊魂を慰め、山の神に感謝する儀式をしました。自然崇拝や、山岳信仰の文化にも結びついているように思います。
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国重要有形民俗文化財指定 阿仁マタギの狩猟用具 マタギ資料館蔵

温かな文化財

地産商品には人の祈りと感謝があります。それが地産商品のUMAMIの源。江戸時代は現代に比べて本当に貧しかった。しかし、現代に受け継がれた文化財には、見る人の心を温かくする豊かさがあります。そして方言も大切な地域の文化財です。〜秋田の女ご 何どしてきれ(綺麗)だと 聞くだけ野暮だんす、アーソレソレ。(秋田音頭の一節)

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