インタビュー

世界遺産+ミュージアムキャンペーン2013−2015の
社会遺産学芸員、UMAMI+。ウェルカムトゥ万博!
vin
博覧会国際事務局 事務局長
ヴィンセント・G・ロスセルタレス
Mr. VICENTE GONZALEZ LOSCERTALES, Secretary General of the Bureau International des Expositions (BIE)
――わたしたちの世界遺産+キャンペーンテーマ、「グローバリゼーションと地域文化の調和」についてお考えをお聞かせください。
万博とは、教育的な経験の場なのです
 万博は、文化の多様性をしめすショーケースです。まずは、教育的な経験の場なのです。万博は、その主要目的として、市民への啓蒙ということがあります。万博は、国家や市民社会や企業に対して、国際社会に対する大いなる利益とは何かについての対話に参加することを促すのです。万博は参加各国の特徴や文化を知らしめ、市民に他国の文化を体験する機会を与えてくれるのです。
万博は、ミュージアムにとって
アバンギャルド(前衛的)なものです
 BIE(博覧会国際事務局)や万博はミュージアム展示の実験の場であるべきだと考えています。万博は、ミュージアムの未来の展示方法の実験室でもあるわけです。ミュージアムは技術革新に強く連関しているべきものなんです。万博は、ミュージアムの明日の可能性を示さねばなりません。万博から生まれた新しい形式は、しばしばその国の伝統やアイデンティティに関係しているし、将来、用いられるようになるものです。
 また文化を保全しようと思えば、経済活動とのつながりは不可欠なものです。文化遺産の保全には、有形、無形を問わずコストがかかります。経済活動によって保全されうるのです。また、文化遺産の保全には、環境保全が不可欠なのです。
 ですから、環境保全と文化遺産の保全は緊密なもので、持続可能社会の考えを示し、経済活動との調和を提案する必要があります。教育的観点から言うと、2005年の愛知万博は、自然と文化を重んじた斬新なグリーン・テクノロジーが紹介されました。訪れた人たちにエコな生き方を気づかせてくれました。
 愛知博以後の万博にも、愛知県の各都市からボランティアの方々が訪れ、持続可能社会を紹介しています。
――世界遺産+キャンペーンと万博の協力について、お考えをお聞かせください。
社会遺産学芸員、UMAMI+。
ウェルカムトゥ万博!
 わたしたちは、生活の質について話し合わなければなりません。多くの富で馬鹿げた生活もおくれますが、わたしたちは適切な姿勢で、適切にものを見て、持続可能社会で経済活動も創造できるのです。アジア全体における経済発展には懸念があります。都市が拡大し、文化遺産が破壊され、都市に移り住んだひとたちの子供たちが地域の文化習慣を受け継がない。彼らが地域に戻ることがあっても多くの問題が起きるでしょう。
 万博で多くの国々が自国文化に誇りを持ち、自国の豊かな文化遺産が描写されますが、描写だけでは十分とはいえません。ですから、万博の参加国は、ビジターに対して、最高のハイクオリティーなプレゼンテーションをする努力をしなければなりません。
 2011(平成23)年、博覧会国際事務局80周年に万博で、開発国のプロモーションを優先課題とすることが決まりました。世界人口の半分以上を占める、東南アジア、アフリカ、南米、太平洋地域を対象とし、それらの国々の経済価値やナショナルブランドの確立、万博後も協力するネットワーク体制作りに取り組むことです。ですから、あなたがたの世界遺産+キャンペーンが取り組む日本・アジア地域の社会遺産学芸員登録や、かれらが参加するソーシャルメディアUMAMI+の地域文化の発信は、わたしたちの万博は、非常にウェルカムなのです!
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