古代から日本文化は、自分たちが住む地域を自分たちだけで住んでいるとは思いませんでした。何かが移ろい訪れることを気配(けはい)で知る感覚を日本文化は持っていたからです。その感覚は、自然を敬うことから育ちました。また自然と暮らするなかで、気配で知る何モノかとの間に、ひとつ「間」を置き、「道」を明ける知恵も受け継がれたのです。それがもてなしとなりました。「はくほどに 訪れ来たる エレガンス」(万環)。
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