バベットの晩餐会

2013年6月27日

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バベットの晩餐会

著 者:イサク・ディーネセン
出版社:ちくま文庫

の本が原作のデンマーク映画は、1987年のアカデミー賞最優秀外国映画賞を受賞。物語の舞台は、19世紀の北海とバルト海を分つユトランド半島、ノルウェーのフィヨルドの町ベアレヴォー。牧師を父にもつマチーヌとフィリパは美しい姉妹。ふたりには娘時代にそれぞれ秘められ実らぬ恋があった。そんなふたりの元へある日、住み込みの料理人としてバベットがパリから転がり込む。バベットは家政婦として姉妹と暮らし、14年の時が過ぎる。牧師の父の死後、村人の信仰心の衰えをみた姉妹は、父の生誕100年を記念する晩餐会を開き、村人を招待する。一方、バベットは1万フランの富くじに当り、姉妹に記念日の料理を自分に全て任せてほしいと願う。そして当日バベットが用意した晩餐には、ワインはアモンティラードにはじまり、スープは正真正銘の「海亀のスープ」、ブリニのデミドフ風の料理に1860年のクリコ、「カーユ・アン・サルコファージュ」という名のウズラの石棺風パイ詰めが続く。脅威の旨さ。晩餐会が終わりバベットは姉妹に、自分は元カフェ・アングレのコックで、そして晩餐の準備に1万フランを使ったことを告げる。女神が用意した奇跡の晩餐会だった!

本から始まる旅がある。

    オススメ旅プラン
  • 大塚国際美術館

    大塚国際美術館

    住所:徳島県鳴門市鳴門町 鳴門公園内
    Tel:088-687-3737

    館は古代ローマの晩餐の様子も陶版画で紹介。全ての道がローマに続く古代ローマ帝国は、旅する国。情報の伝達を大切にし、情報を体系的に見て記録する。情報の整理をする中で、効率性を見出し合理性を築く。ローマが情報を記録する力を育てたことは古代ローマの建築物が証明。陶板に再現されたものは二千年たっても色褪せない。記録力が優れる。陶板名画を展示するこの美術館では、美とともに古代の記録も目にすることができる。                                                       

  • 横浜馬車道

    横浜馬車道

    問合せ先:馬車道商店街協同組合
    Tel:045-641-4068

    りをともすガス灯。それは日本の19世紀、文明開化をわかりやすく伝えるものだった。開港後、煉瓦立ての建物が立ち並ぶ関内と横浜港を結ぶ、煉瓦で舗装された道ができて、馬車に乗った居留人が往来した。ガス灯が設置され、通行の安全が確保された。秋、横浜。馬車道ショッピングストリートで、ガス灯点灯式、馬車・人力車試乗会、街角ライブ、スタンプラリーが開催される。煉瓦道とガス灯で始まる日本近代の面影を追想できる!                                                        

  • 飛騨高山美術館 ティファニー作「18灯リリー・ランプ」

    ティファニー作「18灯リリー・ランプ」

    住所:岐阜県高山市上岡本町1-124-1
    Tel:0577-35-3535
    19

    世紀から産業化社会の発展の中で、自然やひとの温もりを伝える工夫とは?アメリカのアール・ヌーヴォーを代表するルイス・C.ティファニーは、乳白色ガラスをベースにすること。本作品はモチーフに合わせてそのベースが素直に表現される。またエナメル塗料を直に塗りつける方法を抑え、17世紀頃に失われた色彩ガラスを利用した技法が再現される。彼の写実的な自然賛歌を交えた画風も表現される。飛騨・高山の美にかさなる。             

    飛騨高山美術館所蔵

バベットの晩餐会

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