万環百話
ガンダーラの審美 ジャングルと仏像たち⑭ |
リニューアルオープンした東博東洋館2階には、インド・ガンダーラ美術の常設展がある。ガンダーラは現在のパキスタン北西部ペシャーワル周辺で、1〜3世紀のイラン系の王朝・クシャーン朝の中心地。東西文明の十字路といわれ、仏教とギリシャ・オリエント文化が出会い、仏像が生まれる。大いなる存在を具象化する。解脱の修行・トレーニングや思想の仏教は、彫刻をもって宗教化する。内観する思想とすがる慈悲がかさなり、美となる。
ジャングルと仏像たち