万環百話
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日本は海に囲まれた山国! 本から始まる旅(2) |
壬申の乱(672)の後、三十六歌仙の歌人柿本人麻呂は、琵琶湖を近江の海、近くの海と詠んだ。海にかさねて紹介される本は「生命の湖 琵琶湖をさぐる」と「白いオホーツクからの伝言・流氷」で、滋賀・草津のなまずと北海道・網走の流氷が取り上げられる。全てはわからないが、どちらもが他の生命を生かす循環を生み出すことはわかってきた。オホーツクは閉ざされた海で、琵琶湖と同じように循環システムが壊れるとなかなか戻りにくいのだ。
本から始まる旅