万環百話
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古着を預ける! くらしの算段⑩ |

大阪くらしの今昔館の呉服屋、布屋は、新着も古着も扱っている。江戸は、古着商いは鑑札制で、一緒には扱わない。布屋の裏手には、長屋も再現されている。見て驚くのは、納戸・押し入れがない。家財は全て1DKに積んで置く。長屋の住人は、季節が変わるとそれまでの着物を布屋へ売る、そして新しい季節の古着を布屋から買う。交換である。着たきりスズメ、は季節毎だった。布屋は、長屋の納戸とも言える。これは空間の算段である。
くらしの算段
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古着を預ける! くらしの算段⑩ |