万環百話
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米本位制 くらしの算段⑧ |

江戸時代は、幕府が小判を流通させても、米本位制。収穫した米を大阪に送り、相場に応じて換金する。現物経済で、飢饉・不作はあるが、バブルはない。だから理論上は、米の収穫にあわせて、決済は年1回。つまり掛けの売り、買いが基本。まずお金を支払えと言えば、人は生きてはいけない。経済も回らない。よって商人も庶民も、ひとを見分ける目を磨く。お金が十分ではないから目が磨かれ、お金に依存するから目が曇る。道理である。
くらしの算段
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米本位制 くらしの算段⑧ |