万環百話
大店の後家の算段 くらしの算段⑤ |
大阪生れの井原西鶴は元禄時代、「日本永代蔵」で書き残す。後家に入った大店の主人が突然亡くなる。残されたのは隠れた借金。大きな家は手入れが行き届かず、家を売っても借金が残る計算。そこで後家は、家をはした金の銀四匁(もんめ)で差し上げるという富くじを売り出す。そんなお金で家持ちなれると人気があがり、借金の2倍以上のくじの売上を後家は手にし、借金を返して別の商売がはじめられた。これは、計算ではなく算段である。
くらしの算段
大店の後家の算段 くらしの算段⑤ |