万環百話
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国家仏教の時代 頼朝と法然③ |

日本に渡来した古代の仏教、国家仏教とは天変地異や疫病から国を鎮護することだった。そして社会として殺生を禁じる。これは平安中期まで大和朝廷を国家としてならしめた律令制度とともにある。しかし律令制が、国内各地で破綻するとともに、権力・利権闘争が起き、一族が争いはじめる。理念より武力や現実の優先が主流となってくる。これが平安末期から顕著になり、中世という時代の姿を形作る。中世とは理念が後退する時代ともいえる。
頼朝と法然
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国家仏教の時代 頼朝と法然③ |