中国・泰山

2013年4月24日

世界遺産+

中国・泰山
Mount Taishan

Spanning the cities of Tai’an and Jinan in central Shandong Province with the main peak in the city of Tai’an
      

帝を権威つける思想と景観

      

中国・山東省にある山で、古代秦の始皇帝が天に感謝する儀式「封」、地に感謝する儀式「禅」をして中国皇帝となった、中国で最も重要とされる山。道教発祥の地で、総本山・碧霞祠が山頂にあり、山東省に生まれた儒教の開祖・孔子も2500年前に標高1500mの6600の石段を登る。この石段に沿う岩には唐の玄宗皇帝も書を残し、歴代の皇帝と同じく、現代も多くのひとが泰山山頂からの御来光を拝み、天に不老長寿を祈願する。
©2013 UNESCO
  • 京都・京都御所

    0haあまりの敷地は、文化財施設の宮内庁と、公園・御苑の環境省に区分管理される。現在の御所は、南北期の北朝・持明院統の内裏をベースにし、南朝・大覚寺統の内裏は、二条富小路にあった。そして平安京が開かれた当時の御所は、二条富小路内裏の西、JR西日本二条駅周辺にあった。飛鳥・天武天皇期にはじまり鎌倉期以降を再建がない大極殿もあった。 

  • 奈良・金峰山寺

    良・吉野町にあり、役行者(634−701)が開き、役行者が大峰山・金峰山での修行で出会い感得した、神仏が習合する蔵王権現を本尊として祀る修験道の本山寺院。平安時代、真言宗の僧で、京都・醍醐寺を開いた聖宝(832−909)が参詣道やお堂を整備する。天武天皇の権威は、吉野の山によって生み出された。吉野の山は、日本の泰山である。        

  • 京都・聖護院

    1世紀に大津・園城寺(三井寺)の僧で、白河上皇の熊野詣でガイド、先達をつとめた増誉(ぞうよ 1032−1116)が開き、修験道の中心となる寺院。皇族の親王が住職をつとめる門跡寺院で、江戸時代後期、天明8(1788)年、安政元(1854)年に内裏炎上にともない仮御所ともなる。皇族・朝廷の吉野の旅は、権威のお墨付きを得る旅で、成否は先達にかかる。

中国・泰山

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