世界遺産+
インド・エレファンタ石窟群
Elephanta Caves
Elephanta Caves
Maharashtra State, District Kolaba (Island of Elephanta)
慈
悲に溢れ、道理を超えるヒンドゥーの神
インド西部に位置し古代より国際交易港のムンバイ近海のアラビア海に浮かぶエレファンタ島にあるヒンドゥー教石窟寺院。ラーシュトラクータ朝の8世紀からシバ神を祀る優れた彫刻が造形された。ラーシュトラクータ朝は、8世紀からインドの西部デカン地方を支配した王朝で、クリシュナ1世は信仰心あつく、一枚の岩から掘り出されたエローラ石窟群のカイラーサ寺院を建立した。仏教石窟の様式を引き続き、巨大化したヒンドゥー教寺院。
©2013 UNESCO
- 福
岡・太宰府にあり、天智天皇が母の斉明天皇を追善するために7世紀に開いた寺院で本尊は聖観音。九州随一の仏教彫刻を所蔵する。当寺で所蔵される平安時代の大黒天立像は、額にしわを刻み、眉をひそめる怒った忿怒(ふんぬ)相で、豊穣の福徳と戦闘の神を表す古式の姿である。日本に現存する大黒天像で最も古くかつ優品である。大黒天は、ヒンドゥー教のシバ神の化身。
- 滋
賀・坂本の標高848mの比叡山全域を境内とする寺院。平安時代初期に伝教大師最澄(767- 822)により開かれ、南西の石清水八幡宮とともに、都の北東の鬼門を守る。日本天台宗の総本山で、その貫主は天台座主(てんだいざす)と呼ばれる。最澄が比叡山で大黒天に出会い、感見したことから、日本の大黒天信仰の発祥の地とされる。大黒天はシバ神の化身、摩訶迦羅のこと。
- 7
世紀に起源を持つ、東京都内最古の寺院。隅田川を流れてきたといわれる本尊聖観音菩薩を祀る。平安時代には、延暦寺の慈覚大師円仁が訪れ、ひとびとが拝むための観音像を造像。江戸時代は、徳川幕府将軍家の祈禱所であった。円仁に報恩感謝する影向堂には、中央に聖観音菩薩を祀り、堂内に「米櫃大黒」と呼ばれる七福神の大黒天を祀る。