夏の百話:熊野
8月、咲くや咲く大花火大会! 古代祈りは自然パワーを活かすテクノロジー。花窟神社を起点に熊野灘の楯ケ崎観光遊覧を巡り、その質感を味わう旅 |
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花窟神社
住所:三重県熊野市有馬町上地130
お問合せは上記住所まで郵送で。世界遺産王都アンコールを造営したクメール王朝の祈りの母型には、川などに対する自然崇拝や信仰がある。当社には、社殿がない。高さ45mの巨岩が御神体である。熊野三山や伊勢神宮成立前の、太古の自然崇拝の遺風を漂わせている。花の窟の名は、季節の花々で神をお祀りしたことに由来し、御神体の岩の前で歌舞し、花や幡を供え飾る祭祀が受け継がれている。
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楯ケ崎観光遊覧
問合せ先:熊野市観光協会
Tel:0597-89-0100紀伊半島東部に広がる熊野灘を、約1時間で周遊する遊覧。荒波に造形された壮絶な海岸美は、海からしか味わえない。独立してそびえ立つ、高さ約80m、周囲約550mの鮮やかな大岩壁「楯ヶ崎」は、無数の柱が連なり、海に突き立てられた巨大な楯のよう。このような「柱状節理」の岩壁は、熊野の海岸の特徴であり、また古代より信仰の対象である。
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熊野市 紀和鉱山資料館
住所:三重県熊野市紀和町板屋110-1
Tel:0597-97-1000クメール王朝があったカンボジアは、鉱物資源のりん、マンガン、宝石などが埋蔵・産出される。紀州鉱山は紀伊熊野銅山の一部で、奈良時代には金銀銅の採掘が行われ、江戸時代には鉱山は30箇所にのぼった。当館では、江戸時代から昭和の紀州鉱山の様子を、実物や模型を使って展示。日本一ともいわれる大蛍石が発光する様子も見られる。