春の百話:豊後高田
日本の春は桜と八幡さま、宇佐神宮で豊栄の舞!
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熊野磨崖仏
住所:大分県豊後高田市田染平野2546-3
Tel:0978-22-3100(豊後高田市商工観光課)カンボジアのクメール王朝が築いたアンコールの遺跡を飾る石像彫刻。日本では大分・国東半島の磨崖仏がある。奈良時代より山岳仏教の信仰が盛んな地で、六郷満山といわれる修験霊場。自然石の乱積みの石段を登りきると、熊野磨崖仏が姿を現す。左方の巨岩壁に8mの不動明王と6mの大日如来が刻まれ、その表情は深く穏やかである。
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真木大堂
住所:大分県豊後高田市田染真木1796
Tel:0978-22-3100(豊後高田市商工観光課)国東半島六郷満山の真木大堂につたわる大威徳明王。平安期の彫像で、六面六臂六足で火焔光背を負い、水牛に騎乗している。六足の左第一足を曲げて牛の背に置く大威徳明王。頂上に更に三面を頂き、大憤怒相をたたえ、人々を害する毒蛇・悪竜・怨敵を征服するといわれている。大威徳明王の像としては日本一の大きさで、九州に残る密教彫刻の大作である。
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大分県立歴史博物館
住所:大分県宇佐市大字高森字京塚1
Tel:0978-37-2100宇佐平野を見下ろし豊前海を臨む史跡公園・宇佐風土記の丘にあり、宇佐・国東地方の仏教文化を基盤とする大分県の歴史・文化を紹介する博物館。熊野磨崖仏をはじめ、九州最古の木造建築物である富貴寺大堂の創建当時を復元した実物大模型やは圧巻で、宇佐神宮参拝や国東半島探訪の際に立ち寄ると地域の歴史がよく分かる。
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桜花祭(宇佐神宮)
住所:大分県宇佐市南宇佐2859 宇佐神宮庁
Tel:0978-37-0001遣唐使の無事渡海を祈願した最澄は、帰国し天台宗を開き、弘仁5(814)年に本宮に神恩報謝の参詣し、仏典を奉納する。これにより、土着の山岳信仰、宇佐神宮、天台宗が融合し、修験霊場・六郷満山が平安期に花開く。4月10日、本宮では、巫女が桜枝を手に豊栄の舞を舞う桜花祭を齊行。初めて仏教と融合した神、八幡神への神恩報謝の舞である。