秋の旅プラン:加賀
![]() |
9月、たっぷりと十万石まつり! 発祥地ならでは「古九谷大皿みこし」町内曳き回し。北前船の里資料館を起点に、加賀のUMAMIをたっぷりと味わう旅 |
-
加賀橋立
住所:石川県加賀市橋立町
問合せ先Tel: 0761-72-7888(加賀市教育委員会文化課)粋な黒い塀に、見越しの松の町並。橋立町は江戸から明治期、蝦夷や大阪などから物資を運ぶ北前船交易で富を築いた船主の屋敷が建ち並ぶ。淡緑青色の石垣は、越前・足羽山で採掘され、全国に北前船で出荷された笏谷石(しゃくだにいし)。黒塀に船底の板を再利用することもあった。船主の実像は、美の造形にも現れる。しっかり見分けてムダにしない。
-
北前船の里資料館
住所:石川県加賀市橋立町イ乙1-1
Tel:0761-75-1250北前船の船主とは?どちらかというと他の菱垣廻船や樽廻船のように運搬を主体にしていた船とは異なり、売買を主体にしていた点がいわゆる「北前船」船主の特徴である。船が時化(しけ)て沈むだけではなく、商品相場が沈むリスクも引き受けていた。まさに「銭の世」に身体(しんたい)と身代(しんだい)をかけて、北海道・蝦夷から大坂をつなぐのだ。そして彼らの覚悟でかせぐ銭が、本家加賀藩の10分の1の石高の大聖寺藩(だいしょうじはん)を支えた。本館ではその仕組みも知れる。