夏の旅プラン:加賀
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6月、古九谷のベールに迫る修古祭! 謎の磁器、古九谷の息吹、窯場奉行後藤才次郎の思いに迫るイベント。石川県九谷焼美術館を起点に旅し謎が実感する |
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蘇梁館
住所:石川県加賀市熊坂町ハ28-3
Tel:0761-72-5350北前船船主久保家が天保11年(1841)に建てた屋敷が移築復元され、梁を蘇らせたと本館の名前がついた。では梁とは?大聖寺藩から拝領した松材。当時藩の久保家に対する厚遇を示す。久保家は代々、大聖寺藩に献金を続けた船主。また復元された空間からは美に対する造詣の深さもよくわかる。そしてその時、ペリー来航までは10年を切っている。
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石川県九谷焼美術館
住所:石川県加賀市大聖寺地方町1-10-13
Tel:0761-72-7466古九谷は小説「雪古九谷」が語るように多層な歴史や美意識がかさなりあう。古九谷が佐賀・有田をまねたものとは言えない。有田は輸出品、古九谷は桃山期・江戸初期の大名文化をベースとする。確かに、元禄の突如の廃窯には、幕府の密貿易の疑いが関係するのかもしれないが、それはある一層に過ぎない。本館では、一言で語られない古九谷が語られる。