夏の旅プラン:今治
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今治・大三島の夏、日本のジャンヌ・ダルク鶴姫が蘇る! 古代とモダンが重なり合うしまなみ海道。美意識をもって歴史をかけぬけた群像を偲び、その質感に出会う旅 |
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今治市村上水軍博物館
住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
Tel:0897-74-1065平安時代、菅原道真の提言により遣唐使は廃止になるが、瀬戸内海を利用した大陸・半島の交易は盛ん。例えば律令制が完全に崩壊し、荘園制が広がる中で、貨幣は鋳造されず、流通経済は中国から来る宋銭に依存している。瀬戸内海の水軍は、武士の台頭する中世においても常にキャスティング・ボートを握り続ける。その様子は、本館で詳しく紹介される。
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今治市河野(こうの)美術館
住所:愛媛県今治市旭町1-4-8
Tel:0898-23-3810今治市出身の実業家、故河野信一氏のコレクションを保存、公開し、文化の振興に役立てることを目的として開館した本館は、平安時代から現代までの歌人・俳人・画家・書家・茶人・僧侶・武将・政治家・文学者が遺した書画や典籍、約10,000点を収蔵。河野氏邸から移築した茶庭や茶室は本格的で、京都・山崎にある利休の茶室・待庵(国宝)をそのまま写したもの。瀬戸内海を通じた古代からの日本の歴史・美の系譜である。
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ところミュージアム大三島
住所:愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
Tel:0897-83-0380本館は、瀬戸内海の多島美が望める大三島のビューポイントにある現代彫刻美術館である。メキシコのノエ・カッツやイタリアのジャコモ・マンズー、日本の林範親(のりちか)の立体作品など約30点を展示する。極めて都会的なセンスと知性の作品が集められている。それは時代を超えて武吉の戦略性と美意識にもかさなりあう。古代より大陸・半島と畿内を結んだ、物資と情報の海道。海と時代の潮流は、ひとのセンスと知性を磨く。