春の旅プラン:佐賀
春、東洋の 江戸期長崎に通じ、幕末最強の技術力を誇る佐賀藩。藩主鍋島家のひな人形が伝える質感を重ね、佐賀の心情を深掘る旅。 |
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佐賀県立佐賀城本丸歴史館
住所:佐賀市城内2-18-1
Tel:0952-41-7550当館には、佐賀藩が警備にあたった長崎の幕末事情を伝える長崎海軍伝習所図が所蔵される。幕末期、日米通商修好条約が締結された後、オランダ生まれのアメリカ人宣教師フルベッキが長崎に来る。まだキリスト教は禁止で、英語教師を始める。大隈重信は英語塾「致遠館」でフルベッキから英語とアメリカの独立についても学ぶ。その後大隈は幕末を飛翔する。
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佐賀県立博物館
住所:佐賀市城内1-15-23
Tel:0952-24-3947佐賀には、近世の武士論の中でも著名な「葉隠」がある。そしてその筆録を所蔵する佐賀県立博物館では、大隈重信をはじめ現代の教育制度を築いた人材を輩出した教育県佐賀の歴史を紹介する。大隈は長崎で英語を学び、佐賀藩に英語学校創設を進言し設置させた。やがて明治期、日本の人材育成を手がける早稲田大学創設につながる。
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佐賀県立美術館
住所:佐賀市城内1-15-23
Tel:0952-24-3947県政100年を記念し1983年に開館した本館は、明治、大正、昭和にわたり、日本近代洋画史に偉大な足跡を残す岡田三郎助の秀作を所蔵する。岡田三郎助は、日本近代洋画史のアカデミズムを代表しながら、東京美術学校で西洋画の指導を続けるのである。そこには佐賀・肥前鍋島藩の名家に生まれ、教育県の県民性がよく表れている。大隈とも重なり合う。