秋の旅プラン:京都
10月、洛中洛外図屏風の謎を解く時代祭! 応仁の乱後の都振りを語る洛中洛外図にかさね、「室町幕府執政列」を観覧。真の発注者、足利義輝の質感がうかがえる旅 |
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野村美術館
住所:京都市左京区南禅寺下河原町61
Tel:075-751-0374古くから別荘が建ち並ぶ風雅で静かな東山の南禅寺畔にある当館は、野村證券、旧大和銀行などの創業者で「得庵」と号した茶人・野村徳七のコレクションであった茶道具・能面・能装束をはじめ、得庵の遺作も含めて約1500点を所蔵している。徳七は、能楽・絵画・書跡に堪能で、造園にも非凡な才能を発揮した近代の数寄者。
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細見美術館
住所:京都市左京区岡崎最勝寺町6-3
Tel:075-752-5555洛中洛外図屏風とともに近世風俗画の代表作、当館所蔵の重要文化財「豊公吉野花見図屏風」(展示期間未定)。権威・権力を手中にした秀吉の華やかなる大茶会を、詳細に華麗に描いている。東山が一望できる「古香庵」を併設する当館は、「ものの形の厳しさと甘さがわかる」といった実業家・細見良より、3代に渡って収集された日本美術の優品を展示紹介する。
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京都国立博物館
住所:京都市東山区茶屋町527
Tel:075-525-2473(テレフォンサービス)東山にある当館は、1603(慶長8)年、出雲の阿国が北野社の能舞台を代用して始めた「歌舞伎踊り」を描いた「阿国歌舞伎図」を所蔵。刀を肩にかけたかぶき者、柱のそばに坐す茶屋のかか、頬かむりをした道化役の猿若。阿国歌舞伎の代表的演目「茶屋遊び」だ。囃座も三味線もなく、笛、小鼓、大鼓、太鼓ばかりの、歌舞伎の初期的様相が描かれる。