秋の旅プラン:岡山
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10月、青空一杯、能をたのしむ! 鶴に松は吉祥。日本を代表する大名庭園、後楽園。おおらかさにこそ豊かさがある大名文化の質感を知る旅 |
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岡山県立美術館
住所:岡山市北区天神町8-48
Tel:086-225-4800中国から2匹の雌のタンチョウを贈られた岡山・後楽園にほど近い美術館。雪舟はじめ岡山県にゆかりの作品を多く所蔵する。岡本豊彦は江戸時代後期の画人で、現在の倉敷に生まれる。京都で呉春に学び情緒的な山水画を描く。彼らの系譜は四条派と呼ばれ、近代京都日本画壇に影響を与えた。渡り鳥の鶴と水際の松を描いた彼の作品《松鶴波濤図屏風》は、同館に所蔵されている。
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岡山後楽園で能をたのしむ会
住所:岡山市北区後楽園1-5
Tel:086-272-1148(岡山後楽園)10月第1土曜日、日本の伝統芸能、能楽の普及と振興を目的に、初めての人にもわかりやすい解説つきで開催される催し。能は江戸時代、幕府が公の儀式に用いる式楽として庭や室内で舞うようになるが、始まりは五穀豊穣を願う田楽である。2代藩主池田綱政は能を愛し、時の将軍徳川綱吉の前で舞うこともあった。優れた舞手は、自ら舞う能を家臣や領民にも見せるために、園内に能舞台を作った。藩主たちの楽しむこころは、今に受け継がれ、日本の豊かさに通じる。
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岡山城
住所:岡山市北区丸の内2-3-1
Tel:086-225-2096桃太郎の吉備は、瀬戸の海に島が点在するところ。人は海が引いた干潟を干拓していく。岡山後楽園は、父池田光政の干拓事業の工法を使って綱政が築く。秀吉の指導で造られた岡山城の東北対岸の防備も補完する。家康以降の城の主流は白壁で、信長・秀吉時代の城の主流は黒板。だから岡山城は黒くて金烏城(きんうじょう)であり戦略城。岡山後楽園が一緒に楽しめる。