ンチョウへの人工給餌発祥の地であり、タンチョウの越冬地でもある阿寒町は、古くからタンチョウの保護に携わってきた。阿寒国際ツルセンターは、専門の研究員がタンチョウの生態や行動などを研究し、それを発信するとともにタンチョウの保護に役立てていく国内唯一のタンチョウの為の施設。館内ではタンチョウの生態を紹介する資料や野外飼育場が見られる。

月～10月頃、タンチョウは釧路湿原に営巣し子育てをする。そして冬になると、その優雅な姿は、鶴居村にある給餌場「鶴見台」に多く見られる。釧路湿原ができたのは3000年前。6000年前の縄文海進で上昇した海が、気温の低下とともに引いて、海跡湖を残し釧路湿原が誕生した。台地が3000年をかけて、多様なる生命循環を支える湿原をつくった。　　　　　　　

路湿原の生い立ちは約2万年前にさかのぼる。気候変動による海面の低下は谷をつくり、上昇は海を広げた。そして湿原を形成し現在に至る。そこには豊かな生態系が存在する。当館は、釧路湿原をはじめ、釧路の自然と歴史をテーマとする総合博物館で、入口ホールには、氷期のシンボルとしてマンモスの骨格標本を展示している。

路の7月は、平均気温17℃。最高でも20℃前後の中、タンチョウや多様な生きものが生息する国内最大の湿原で開催され、小学生から大人まで参加できる距離別マラソン大会。30km種目とウォークの参加者は、雄大な「釧路湿原国立公園」内を進んでゆく。全種目に、完走者には完走証が贈られる！