2013年4月2日
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3月、梅香る南朝ロマン!
雅とは慎みを楽しむこと。700年前から歌に読まれた賀名生梅林と賀名生皇居跡に、雅の質感を探る旅。
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賀名生梅林
住所:奈良県五條市西吉野町北曽木
Tel:0747-22-4001(五條市企業観光戦略課)
丘
陵を麓から中腹まで覆いつくすように2万本の梅の花がほころび、ほのかな香りが山々を伝うように漂う。700年前に南朝公家たちが歌に詠むことから、当時既に、この地には梅が咲いていた。梅林となるのは、明治10年頃から、果実の収穫を目的として栽培され、大正12年、東宮殿下の御成婚を記念して、5000本の植樹からの増殖を経てである。
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重要文化財堀家住宅(賀名生皇居跡)
住所:奈良県五條市西吉野町賀名生
Tel: 0747-32-9010(賀名生の里歴史民俗資料館)
丹
生川の丹は、赤色であり水銀を表す。皇居跡周辺の鉱山跡は水銀採掘の跡。古代水銀は仏像を塗る金メッキに、防腐力でミイラに使われ、中国皇帝に不老長寿薬として愛用された。古代、丹(たん)を求めて紀ノ川、吉野川を上った、大陸・半島渡来の専門集団が集落を形成。平安期に高野山を開く空海とも関係を築く。ここは単に山里ではなく、経済力をもつ地域だった
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賀名生
の里歴史民俗資料館
住所:奈良県五條市西吉野町賀名生5
Tel:0747-32-9010
皇
居跡に隣接する本館では、後醍醐天皇の拝領品の日本最古といわれる「日の丸御旗」や茶器の「天目台」や「一節切(ひとよぎり)笛」など南朝宝物が展示される。15分ほどの映像「賀名生行宮物語」はオススメ。700年前、賀名生の里を舞台にしたロマンあふれる仕立て。
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奈良県果樹振興センター 柿博物館
住所:奈良県五條市西吉野町湯塩1345
Tel:0747-24-0061
賀
名生の里のある五條市は、江戸時代に幕府の天領地となり、果樹栽培も盛んになる。丘陵地に出現する真っ赤なドーム。高さ8.7m、直径18.2mのドーム型のこの博物館は、柿の歴史や食べ方、使われ方など、身近な柿に隠れた意外な情報を迫力画面で紹介する。柿から生まれる加工品なども幅広く展示され、昔の工夫と知恵に舌をまく!
3月、梅香る南朝ロマン!
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