世界遺産+
インド・ジャイプルのジャンタル・マンタル
The Jantar Mantar, Jaipur
The Jantar Mantar, Jaipur
マ
ハラジャが星たちと交信をはじめる
父を幽閉した第6代皇帝アウラングゼーブは領土を最大にするが、ヒンドゥー教寺院を破壊し、非イスラーム教徒への人頭税を復活。彼の死後18世紀帝国は解体し、地方の太守、マハラジャたちが独立性を高める。レンガやコンクリート製の観測装置があるジャンタル・マンタルは、マハラジャのジャイ・スィン2世が造った天文台。地球の現在位置から季節ごとの星座を観測できる機器や、曜日を知ることができる機器など、目的にあう機器がそろう。
©2013 UNESCO
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960年に兵庫・明石の日本標準時子午線の真上に建てられた。館は1995年の阪神・淡路大震災で被災したが、リニューアルされて2010年に国の有形文化財指定を受ける。16階の天体観測室には、口径40cmの反射式天体望遠鏡が設置され、プラネタリウムでは手動操作の投影機を使いながら、学芸員の肉声解説による生番組を投影する。
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古
代〜中世ヒンドゥー教の神との交信は、特別階級バラモンが独占し、近世、星たちとの交信は、科学を使いマハラジャが試みる。現代は人工衛星が担う。1968年に千葉・勝浦に人工衛星との交信と管制のためにつくられた施設。直径13m、10mのパラボラアンテナ他の施設で、人工衛星の位置や姿勢、積載機器の作動状況を日々確認している。
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近
代天文台をマハラジャが造り、現代天文台を市民が造る。天体を観測する科学が、機能的に仕組まれた成果でもある。宮城・仙台の蕃山丘陵にあり、仙台の旧天文台とこども宇宙館の機能を継承し2008年に開台した施設。旧天文台は、1955年に仙台市民の寄附で開台し、以来小惑星を発見し、仙台にちなんだ命名をして仙台市民と天空を結びつけている。