世界遺産+
インド・ハンピの建造物群
Group of Monuments at Hampi
Group of Monuments at Hampi
Karnataka, Bellary District
日
本人が親しみを持つインドの神々
インドの富を求め10世紀に北から軍事侵攻を繰り返し、13世紀に誕生したデリー=スルタン朝は、14世紀以降インド国内のヒンドゥー王朝をつぎつぎに滅ぼす。そしてインド南部にヒンドゥー教勢力が結束し、ヴィジャヤナガル朝ができる。その王朝の都がパンピ。16世紀、北のイスラーム王国の連合軍との戦いに破れ、都は廃墟となるが、40ほどの遺跡とともにヴィルパークシャ寺院は、大規模なインド南方型の現役の寺院として今も残る。
©2013 UNESCO
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海
上交通の守り神である金比羅大権現をまつる総本宮。金比羅大権現は、香川県の琴平山で山岳信仰と修験道から生まれた神であり、十一面観音菩薩の垂迹である。インド・ガンジス河の水神クンビーラに由来する。クンビーラは、ガンジス河の女神ガンガーの乗る乗り物。また「女神ガンガーが地上に降下する際に、シバ神を通じて降りた」とインドの神話は語る。
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滋
賀県琵琶湖の竹生島は、周囲2kmの断崖の小島。竹生島の本寺は、弁才天を本尊として祀る。弁才天はサラスヴァティーといい、もとは古代インドの河の神。河川・河畔の祭りで登場し、音楽や幸福、学芸・芸能などを司る神ともされた。竹生島の宝巌寺は、10世紀天台宗の修行の場で、平安期末より弁才天と観音の信仰で多くの人が参詣する。
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第
3代将軍徳川家光により、東の比叡山として江戸に開かれた将軍家の祈禱所であり、菩提寺。そして不忍池を琵琶湖と見立て、滋賀・琵琶湖の竹生島・宝巌寺から弁才天を勧進して、池の中島に弁天堂が建立された。江戸時代、弁才天と観音の信仰で多くの江戸の人が参詣し、江戸の名所としても人気で、江戸後期、歌川広重の作品など多くの浮世絵に描かれた。