グランシェフの故郷
自然に学び、自然と生きる
ーカミューユ・レスク
カミューユ・レスクはノルマンディー地方のル・シュフリヌ村(Le Chefresne)に生まれ、子供時代に家で養ったアヒル、豚などの肉に、ノルマンディーの海から届く新鮮な魚介類と、週末にライスプティングなどの母の手作りのお菓子を食べて育つ。新鮮さとナチュラルさを大切にする彼の流儀は、この時代に形成されている。彼の生まれた村から南西に車で90分、イギリス海峡に面しサン・マロ湾に浮かぶ世界遺産モン・サン=ミシェルがある。干満の激しい砂地に建てられた中世の修道院、驚異の石の建造物である。
潮の干満の差が不思議な光景を作り上げる奇怪な岩山は、先住民のケルト人は霊場と仰ぎ、中世の人々は奇蹟を信じ、自然に信仰・芸術・建築技術が融合して生まれた世界遺産である。その光景に、師の世界的グランシェフ、クリストファー・フェルダーの芸術的、建築的技術と自然とともに生きようとするカミューユ・レスクの造形性がかさなる。
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