万環百話
つわものどもの夢のあと 本から始まる旅(23) |
江戸時代、先人の遺風を継ぎ風雅の旅に出た芭蕉。風雅とはなんぞや?無常なる世の中で、移ろう季節の中で、ふっと「をかしいさ」に気づくことである。気づけば苦しむ執着から外れる。だから風雅の種は、風に吹かれていっぱいある。万環百話「大阪発 くらしの算段」の競い合う京坂の町衆はちゃんとそれを知っていた。現代は「守屋多々志の絵日記入門」の本がわかりやすく教えてくれる。風雅の種を探す旅を誘う地は、岐阜・大垣と京都・京都。
本から始まる旅