万環百話
頼朝のこころの物証、阿弥陀仏 頼朝と法然⑪ |
「頼朝は、建久元(1190)年に上洛する前年、平家を滅ぼした後に残る最後の憂い、奥州合戦で東北の奥州藤原氏を滅ぼしている。しかしである。史書「吾妻鏡」に「合戦により相互の命を落とすもの幾千万」と頼朝の悲嘆の言葉が記載されている。武力・現世の無情、勝敗は兵家の常を知る頼朝だった。頼朝が阿弥陀仏の慈悲にすがった可能性を示す物証が、滋賀・長浜大吉寺に所蔵されている。阿弥陀如来立像。大吉寺は頼朝を守った寺院である。
頼朝と法然
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