中国・秦始皇帝陵及び兵馬俑坑

2013年4月24日

世界遺産+

中国・秦始皇帝陵及び兵馬俑坑
Mausoleum of the First Qin Emperor

Lintong County, Shaanxi Province
      

帝というシステムは土木の理がつくる

      

西安の郊外の巨大な墳丘は、中国を初めて統一した秦の始皇帝が眠る陵墓と、陵墓を取り巻き総数八千にも及ぶ兵馬の土偶が埋められた総面積2万#平方メートルの3つ地下の穴からなる。兵士の姿形はひとつも同じものはなく、死後の始皇帝の乗物青銅製の馬車も発見される。まだ発掘されていない始皇帝の棺を納める墳丘の下には、確実に始皇帝が暮らした宮殿がそのまま再現されていると考えられる。秦の高度な文化と強大な国力が現代に蘇る。
©2013 UNESCO
  • 長野・森将軍塚

    曲川が流れる長野・千曲市に4つある前方後円墳の内で、最大の古墳が森将軍塚。古墳時代前期の4世紀末につくられた信濃国の前身となる科野(しなの)の首長の墳墓と思われる。森将軍塚古墳館では壁面に赤色の顔料ベンガラが使われた長さ7.6m、幅2m、高さ2.3mの原寸大の石室が展示され、王が優れた土木力を持っていたことがよくわかる。        

  • 大阪・堺市博物館

    阪・堺にある仁徳天皇陵古墳をはじめとする百舌鳥古墳群の出土品から、中・近世自由都市の堺に関する都市資料や鉄砲などの交易品、堺出身の千利休などの資料を展示紹介する。南蛮貿易において堺は「アジアのベニス」と賞賛される、国際港市運営の仕組みが紹介される。                                        

  • 京都・京丹後市立丹後古代の里資料館

    丹後市の日本海に注ぐ竹野川河口ちかくにある神明山古墳は、古墳時代の5世紀に築造された前方後円墳で、海岸線と平行してその墳丘の長さは190mに及ぶ。近くの潟湖の竹野湖が古代交易の湊で古墳とともに、丹後王国の存在が指摘される。隣接する当資料館で出土品を通じその丹後王国が語られる。古代国は都市で、都市間の交易を広域整備するのが皇帝。  

中国・秦始皇帝陵及び兵馬俑坑

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