世界遺産+
インド・インドの山岳鉄道群
Mountain Railways of India
Mountain Railways of India
世
界ではじめてうまれたひなの鉄道
16世紀ポルトガルからのグローバル経済交易は、19世紀英国東インド会社のプランテーションのための鉄道建設の推進に発展。インド北東部西ベンガル州には、ダージリンの紅茶の里がある。茶葉が育つ山肌を沿線とする始発駅と終着駅の標高差2000mの急勾配を走る世界最古の山岳鉄道が造られた。ループやスイッチバックなどの山岳鉄道建設技術が確立し、おもちゃの汽車、トイトレインといわれる蒸気機関車は今も稼働する。
©2013 UNESCO
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991年から景勝絶景の京都・嵯峨と亀岡間の保津川渓谷、7.3kmを運行する観光列車。そのはじまりは、明治33(1900)年に断崖絶壁に線路を通し、8カ所のトンネルを掘り、50カ所以上の橋をかけて開通した旧山陰本線、京舞線の一部だった。保津川渓谷に沿って丹波路亀岡に至る嵯峨野観光鉄道のトロッコ列車は、軽便鉄道である。
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年以上の寿命をもつヒノキの建築。ヒノキの産地の長野・木曽には大正5(1916)年から木材の運搬と地域の足として森林鉄道が敷設される。運搬がトラックに移行する中で60年余りの歴史を閉じた森林鉄道が、伊勢神宮や近世城郭の建築に使われた木曽ヒノキの赤沢自然休養林、森林鉄道記念館~丸山渡間1.1kmの往復で保存されている。
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夏
目漱石の小説「坊っちゃん」に登場し「マッチ箱のような汽車」と表現された愛媛・松山と道後温泉を結ぶ列車。明治21(1888)年にドイツ・ウラウス社の蒸気機関車が牽引して軽便鉄道の運行がはじまった。軽便鉄道は、通常の鉄道基準では線路を敷設できない山岳地域を走るため、全てが小型化されている。ひなの鉄道は、世界中で長く愛される。