夏の百話:大阪
7月、活力の源が漕ぎ出る天神祭! 京都がカサネなら、大阪はキソイ。ムダが省かれ、本音と愛嬌が現れる。大阪くらしの今昔館を起点に、大阪の質感を知る旅 |
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大阪くらしの今昔館
住所:大阪市北区天神橋6-4-20 住まい情報センター8F
Tel:06-6242-1170江戸時代のなにわ町家の歳時記を紹介するミュージアム。江戸後期の大坂の町を再現展示する当館のジオラマは、朝から夜までの光の移ろいがプログラミングされている。実物大に再現された商家・町家から、当時の商事情や、くらしの算段がよくわかる。また天神祭を通じて、競い合うのが祭りで、その競いが町の活力になることを伝えてくれる。
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上方浮世絵館
住所:大阪市中央区難波1-6-4
Tel:06-6211-0303歌舞伎も浮世絵も上方生まれ。江戸時代、大坂の町家の書店では、新刊本、古本、浮世絵が一緒に売られていた。とにかく利用者重視、クライアントNo.1である。だからよく見る!写実的な線の描写で、視線が強い上方浮世絵の特徴が、当館所蔵の役者絵でよくみられる。視線は伏せずに、強い眼差し。それが大坂の粋なのである。
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大阪城天守閣
住所:大阪市中央区大阪城1-1
Tel:06-6941-3044現在の天守閣は、豊臣時代の大坂城をモデルに昭和6(1931)年に復興された。館内の歴史博物館では、秀吉ゆかりの品々、戦国時代、大阪城にまつわる資料、秀吉の作った組み立て式黄金の茶室の原寸大復元模型等を展示する。大阪城天守閣から見下ろして西へ3つめの大通りは、堺筋。この東洋のベニス、堺に通じる道から大坂がはじまることを伝えてくれる。