・杭州西湖の文化的景観
West Lake Cultural Landscape of Hangzhou

      

国山岳文明と文化の母

      

1万年以上前にできた潟に堤や島がひとの手で加えられ、造られた中国人の理想郷。その半自然化は日本の平安貴族に愛された白楽天(772−846)の詩からはじまる。詩が詠まれ山水画に描かれ、12−13世紀中国・南宋期に印刷技術が発達し、中国の詩人たちが詠んだ西湖10景は、多くのひとが詠み憧れる。長い年月をかけて整備し、美しい景観をつくりだした。

©2013 UNESCO

  • 福岡・太宰府天満宮

    岡・太宰府にあり、菅原道真を祀り、京都の天満宮とともに全国天満宮の総本社とされる。本殿の正面には唐破風造の向拝を設け、左右に梅が植えられ、楼門からの境内の周囲には回廊が巡る。菅原道真と漢詩を比べられた白楽天は仏教を信仰した。あわれを知るこころから生まれた詩は、平安期貴族に支持され、本天満宮の千灯明祭にはその詩情がかさなる。 

  • 京都・長岡天満宮

    武天皇の長岡京跡にあり、菅原道真の旧領地周辺に建ち菅原道真を祀る。道真は太宰府に旅立つ前に長岡に立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残りを惜しむ。朝廷・皇室は長岡天満宮を敬い、寛永15(1638)年桂離宮造営の八条宮智仁親王が八条ケ池を造営。水上橋がかけられ、池の中堤両側に樹齢百年を超えるキリシマツツジが植えられる。

  • 福島・南湖公園

    島・白河にあり、江戸時代白河藩主松平定信が、寛政の改革(1787−1793)の後、老中を辞職して造園。多目的利用の湖沼を、身分の差を越え「士民共楽」レクリエーションの場とした日本最古の公園。李白の「南湖秋水夜無煙」をモチーフに、松を密に花を間に点在させ、池にはさまざま島をつくる。定信は造園後、南湖十七景を選び、和・漢の名をつけた。


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