翔べ タンチョウたち
著 者:井口萬喜男

出版社:山陽新聞社

書は、タンチョウ鶴が消えた岡山県後楽園に、昭和31年、日中友好でタンチョウのつがいが贈られた。そこから始まる、結婚、人工孵化や子育て、親子の愛情や別れの物語をカラー写真と共に感動的に描く作品。絶滅した思われた国の天然記念物タンチョウは、大正期に北海道・釧路で発見。岡山には江戸期18世紀からタンチョウの飼育の歴史があり、現在国内のタンチョウの飼育数248羽のうち、64羽が岡山県内。しかしである、一度途切れた歴史、ゼロからのスタートは大変。実は贈られたつがいのタンチョウ、どちらも雌。そこで釧路との交流が始まる。日中友好のタンチョウと釧路のタンチョウの間に平和の象徴のようなヒナたちが誕生する。その中に脚の曲がったタンチョウのヒナが登場。名前はチヅル。飼育員の苦労の末に美しいタンチョウへと成長していく。時を同じくして全国的にも珍しい岡山県独自の取り組みが始まる。飼育ゲージを使用しない野外飼育の研究。その取り組みの中で中心的役割を果たすチヅル。チヅルとその仲間たちが岡山のタンチョウの未来を切り開く。

本から始まる旅がある。

    オススメ旅プラン
  • 吉備路風土記の丘

    吉備路風土記の丘

    問合せ先:総社市商工観光課(岡山県総社市中央1-1-1)
    Tel:0869-92-8277

    山県総社市周辺は、古代吉備文化発祥の地ともいわれている。造山古墳(岡山市)と作山古墳(総社市)の二大古墳をはじめとした古墳群や、五重塔のそびえる備中国分寺を擁する「吉備路」。田園風景と史跡が調和する風土記の丘は、歴史的景観をもつ自然公園として保全されている。 また自転車道も整備されており、気軽にサイクリングを楽しむこともできる。                                                                                     

  • 岡山後楽園

    岡山後楽園

    住所:岡山市北区後楽園1-5
    Tel:086-272-1148

    烏城(きんうじょう)と言われる岡山城に旭川をはさみ隣接する後楽園は、貞享4(1687)年に、岡山藩主・池田綱政の命によりつくられた大名庭園であり、14年の歳月をかけ元禄13(1700)年に完成した。藩主の居間“延養亭(えんようてい)”を中心に、広く敷かれた芝と曲水と呼ばれる水の流れ、遠く園外にある操山(みさおやま)を借景に、明るく開放的な景色が広がる。田園風景を取り込み、きままな外出が許されない藩主の安らぎの場であった庭は、瑞兆として当時から大切にされてきたタンチョウとともに、今も江戸時代の趣を伝えている。

  • タンチョウ

    タンチョウ(きびじつるの里)

    住所:岡山県総社市三須1430-1
    Tel:0866-90-2431

    統的な日本画のモチーフで、つがいの図で描かれるタンチョウは、本当に夫婦仲がいい。子育てにも真剣に取り組む。草・魚・虫なんでも食べるタンチョウは、子供を育てるとき「危ない」ことを教えるために、マムシも取って食べさせる。2本の脚で立たず、1本の脚で立っているのは、何かの危険が発生した時も、すぐに次の動作に移れるように。そしてシベリアの大河アムール河を原郷とするタンチョウは、飛ぶだけでなく泳ぎもうまい。ささいな所作に歴史の意味を観察できる。                                  


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