万環百話
クメールの微笑み ジャングルと仏像たち⑪ |
2013年1月にリニューアルオープンした東京国立博物館東洋館地下1階に、クメール王朝の常設展示室ができる。12世紀末からジャヤーヴァルマン7世が建造した王都のバイヨン寺院を飾っていた浮彫の彫刻を展示。バイヨンとは美しい塔の意味で、4面にクメールの微笑みと呼ばれる人面で飾られる塔が多く建つ。人面は、観音菩薩ともジャヤーヴァルマン7世とも言われ、塔は王朝各地域の象徴。現実には、アンコールへの各道が、その微笑みとつながっていた。
ジャングルと仏像たち