中国・三江併流

2013年4月25日

世界遺産+

中国・三江併流
Three Parallel Rivers of Yunnan Protected Areas

Lijiang Prefecture, Diqing Tibetan Autonomous Prefecture and Nujiang Lisu Autonomous Prefecture, Yunnan Province
      

いに助け合い調和する別世界

      

5000万年前に誕生したヒマラヤ山脈の東端を源にする長江、メコン河そして中国・雲南を流れるサルウィン川(怒江)が、約170km並行し流れる地域。標高6000m級の峰々、低緯度で流れる氷河、数十万年かけて沈殿した仙人の千枚田のような石灰華、孫悟空のモデルのキンシコウ、唐朝からチベットと雲南を結ぶ茶や塩の交易に使われた茶馬古道、清朝末期からキリスト教の教堂、多様なものが互いに支え存在を維持している。
©2013 UNESCO
  • 京都・石清水八幡宮

    都の南西の男山に、平安時代に大分・宇佐神宮から八幡宮が移し勧請され、都の裏鬼門を北東の表鬼門の延暦寺とともに守護した神社。朝廷を警護した源氏は当社を武神とし、源頼義・頼朝は、鎌倉・鶴岡八幡宮を建立した。八幡市は京の都の裏鬼門にして、桂川、宇治川、木津川が合流する地点。その合流量を制御する川の背割堤が流域の平穏を生み出し、今は桜の名所となる。

  • 京都・長岡天満宮

    武天皇の長岡京跡にあり、菅原道真の旧領地周辺に建ち菅原道真を祀る。道真は太宰府に旅立つ前に長岡に立ち寄り、「我が魂長くこの地にとどまるべし」と名残りを惜しむ。朝廷・皇室は長岡天満宮を敬い、寛永15(1638)年桂離宮造営の八条宮智仁親王が八条ケ池を造営。水上橋がかけられ、池の中堤両側に樹齢百年を超えるキリシマツツジが植えられる。         

  • 京都・桂離宮

    都の桂川沿いにある八条宮家の別荘。回遊式庭園と書院造に数寄屋風を取り入れた書院、茶屋で構成され、日本王朝文化最高の庭園と書院。この地は観月の名所で、その名は中国の伝説月桂、月に生えている木・かつらに因む。河川流域には名月の地が多く、中国・四川省を流れる岷江(みんこう)流域のチベット少数民族には、竹取物語に類似する説話が伝承される。      

中国・三江併流

記事へのコメント欄

Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA


会員登録をして、社会遺産学芸員になりませんか?
登録を行うと、こんなことができるようになります。
1.会員限定の記事をご覧いただけます。
2.あなたのお住まいの地域の情報を、サイトで発信できるようになります。
社会遺産学芸員に登録する