中国・雲崗石窟

2013年4月25日

世界遺産+

中国・雲崗石窟
Yungang Grottoes

Datong City, Shanxi Province
      

良・飛鳥の美を読み解く

      

敦煌莫高窟、龍門石窟と並び“中国三大石窟”に数えられる、東西1kmに及ぶ石窟寺院。仏教を中国ではじめて国教とした北方騎馬民族・鮮卑の王朝北魏によって造られた。初期の第20窟の北魏の皇帝に似せたという大仏の面差しには、中央アジアの影響が感じられる。また後期の第6窟は、あらゆる壁面が無数の彫刻で埋め尽くされている。大小45の石窟に、シルクロードから入った仏教文化が中国での発展を遂げていく様が刻まれる。
©2013 UNESCO
  • 奈良・法隆寺

    都・奈良の斑鳩町にある7世紀初め聖徳太子によって創建された寺。本寺の金堂壁画(7世紀末頃)は、インド・アジャンター石窟群や敦煌莫高窟の壁画と共にアジア古代仏教絵画の代表。この壁画には、4世紀に誕生した北インド全域を支配する大王国グプタ国の西にあるオリエントから伝わった造形性が、インド化されたグプタ様式が見られるアジャンター石窟群と類似性がある。

  • 東京・東京国立博物館

    京・上野にある明治5(1872)年創設の日本最古の博物館。日本と東洋の文化財の収集保管、調査研究をし、展示紹介する。遠くガンダーラに起源をもち、右足を組んで右手を頬にあて、均整よく規則正しい装飾の7世紀朝鮮半島の三国時代の菩薩半跏思惟像を所蔵する。当時東アジアでは、悟りを開く前に考える釈迦や観音菩薩、弥勒菩薩として造像された。           

  • 奈良・奈良国立博物館

    教文化が興隆した奈良に位置する、仏教美術を展示の中心とする国立の博物館。飛鳥・奈良時代から平安・鎌倉時代までの仏像を、多数展示する。インドでは、6世紀グプタ朝以降ヒンドゥー教が盛んになり、受けつがれることがなかった仏教美術。一方7世紀インドから遠く離れた日本では、仏教美術が華開く。その歴史がわかりやすく展示・解説される博物館。           

中国・雲崗石窟

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