中国・峨眉山と楽山大仏

2013年4月25日

世界遺産+

中国・峨眉山と楽山大仏
Mount Emei Scenic Area, including Leshan Giant Buddha Scenic Area

Eimeishan City, Sichuan Province
      

ルクロードと中国の美との出会い

      

中国・四川省にある峨眉山は、五台山、天台山とともに中国三大霊山のひとつで、仏教聖地。このために変化に富む地域の自然は保たれ、自然遺産にも登録されている。この山には道教の寺、道観が建てられ、1世紀頃から仏教が入る。10世紀、北宋の二代太宗帝は、大量の銅で鋳造した普賢菩薩像を、峨眉山の万年寺に運び安置した。そして8世紀の唐の時代、中央アジアの石仏に影響され、高さ71mの世界最大の石仏、楽山大仏が造営される。
©2013 UNESCO
  • 滋賀・甲賀寺跡

    賀市信楽町の丘陵地にある金堂跡、僧坊跡、塔院跡などずらりと礎石が並ぶ遺跡。建物配置が東大寺に類似し、山城国分寺跡と同じ笵型造の瓦が出土している。天平15(743)年10月の「大仏建立の詔」が紫香楽宮で出され、翌年大仏鋳造の内部の芯柱をたてる式典がおこなわれた寺院跡である。大仏建立は、天平17(745)年の紫香楽宮廃都とともに中断されたが、寺院は甲賀宮国分寺として残った模様。

  • 滋賀・紫香楽宮

    賀市信楽町の甲賀寺遺跡から北へ約2kmにある宮町遺跡にある聖武天皇造営の宮。聖武天皇は、天平12(740)年の「藤原広嗣の乱」で平城宮を離れ、天平14(742)年に信楽の地で離宮建設を開始した。藤原広嗣の反乱は、遣唐使帰国組の吉備真備や僧玄昉の重用に対するもので、僧玄昉は中国・唐の玄宗皇帝が保護した唐仏教を聖武天皇につたえ盧遮那仏の大仏建立を進言する。             

  • 滋賀・MIHO MUSEUM

    賀市信楽町田代にあり、自然景観保全を配慮して建物の8割が地下に埋納されているミュージアム。コレクションは、ギリシャ、ローマ、エジプト、中近東、ガンダーラ、中国、日本と広域に渡り、2000点以上を所蔵する。世界の異なる思想を繋いだのは東西交易。時間をかけて陸を旅し、思想の審美がいかに躍動し深められたかを展示品を通じて紹介。                       

中国・峨眉山と楽山大仏

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