スリランカ 聖地アヌラーダプラ

2013年4月22日

世界遺産+

スリランカ 聖地アヌラーダプラ
Sacred City of Anuradhapura

      

来する静謐なる花の旅路を語る

      

釈迦が悟りを開いたガンジス川の下流域マガダの地、ブッダガヤに、古代インドを統一したギリシャ系マウリア朝のアショーカ王(BC268年頃—BC232年頃)が寺院を建立。そしてスリランカには、紀元前3世紀にインド西部を経て仏教が伝わり、北部平原アヌラーダプラに華麗な仏教都市が建設される。最盛期には寺院数は30を越え、伝来当時ブッダガヤから枝分けされたと伝わる菩提樹に、毎年12月の満月の夜に祈りが捧げられる。
©2013 UNESCO
  • 奈良・薬師寺

    迦が悟りを開いたのは菩提樹の下。その菩提樹の花が咲くお寺。7世紀に天武天皇に創建された本寺では、1960年代から写経して寄附・勧進する写経勧進で奈良時代の白鳳伽藍の復興事業を進めている。白鳳期は仏教が盛んな中国・唐から文化や美術が渡来した時代。本寺は、唐の時代中国からインドへ旅した三蔵法師玄奘が開いた法相宗の本山。

  • 奈良・唐招提寺

    師寺の北へ1km、釈迦が悟りを開いた菩提樹の花が咲くお寺。8世紀日本に中国の唐から渡来の鑑真和上が建立した寺院。大乗仏教梵網経の廬舎那仏を本尊とする。北の黄河と南の揚子江と並ぶ中国の三大河川、淮河(わいが)が流れ、黄海に面する中国・江蘇省で生まれた鑑真は、都長安で陸のシルクロードを旅した釈迦の教えを学んでいる。   

  • 兵庫・鶴林寺

    6

    世紀末、女帝推古天皇の摂政で、釈迦の教えを熱心に学んだ聖徳太子が開いた寺院。釈迦が悟りを開いた菩提樹の花が咲く。聖徳太子は、推古天皇に大陸の中国西域や随で広がった大乗仏教の法華経を講義する。法華とはハスの花であり、法華経では釈迦は、菩提樹の下で悟りを開く前から、生まれる前の遠い昔から既に仏であったと説いている。 

スリランカ 聖地アヌラーダプラ

記事へのコメント欄

Leave a Reply

Your email address will not be published.

CAPTCHA


会員登録をして、社会遺産学芸員になりませんか?
登録を行うと、こんなことができるようになります。
1.会員限定の記事をご覧いただけます。
2.あなたのお住まいの地域の情報を、サイトで発信できるようになります。
社会遺産学芸員に登録する