世界遺産+
インド・デリーのフマーユーン廟
Humayun’s Tomb, Delhi
Humayun’s Tomb, Delhi
赤
い石はインドの大地、白い石はインドの大洋
16世紀ティムールを始祖とするトルコ系イスラーム王朝が、北インドに侵入し、デリー=スルタン朝を倒し、インド南端部を除きインドを統一するムガル帝国を建国する。第2代皇帝フマーユーンを祀る霊廟は、赤い砂岩と白大理石を組み合わせ、ドームやアーチのペルシャ様式と柱や梁のヒンドゥー建築法が取り入られる。そして四面同面のファサード、立面を持ちながら、屋上に宝珠型ドームをいただく上下2層のあたらしい建築構造を持っている。
©2013 UNESCO
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所
蔵品は分館を含め9000点を超える。本館は東京の皇居に隣接する北の丸公園内にあり、明治期後半から現代までの絵画、彫刻などを展示する。工芸館は、染織・陶磁などの工芸や工業デザインを所蔵し、明治43(1910)年に作られた煉瓦造の近衛師団司令部庁舎を改修し展示する。文明開化の明治期、石造の建物は近代化の象徴で、その石とは煉瓦だった。
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20
01年新装の「東京銀座資生堂ビル」地下1階にある天井高5m超の空間を持つ、銀座地区最大級のギャラリー。「新しい美の発見と創造」をテーマに、前衛性と純粋性を堅持し、同時代の表現を積極的に紹介する。東京銀座資生堂ビルの外観は赤色。明治5年の銀座大火後に、生まれ変わった銀座煉瓦街を象徴する。
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栃
木の野木町にある国の重要文化財に指定されている煉瓦窯は、かつて近代産業を支えた煉瓦製造設備で、「ホフマン式円形輪窯」といい、明治23年から昭和46年までの約80年間、赤煉瓦を焼き上げ、日本の近代化の建設を支えた。現存する唯一完全な形を保つ貴重な産業遺産である。明治期の銀座煉瓦街は、当時東京・小菅にあった同様式の窯で製造された。