秋の百話:京都
11月、知恩院の夜間特別拝観! 国宝三門楼上から京都の夜景を一望。国家鎮護の平安末期には天災がつづく。地域安寧の鎌倉期を起こす法然の面影を偲ぶ旅 |
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三千院門跡
住所:京都市左京区大原来迎院町540
Tel:075-744-2531平安後期からはじまる末法思想。その「世も末(すえ)」のはじまりは、永承7(1052)年だと平安貴族たちは信じた。比叡山麓の田園広がる小さな盆地、大原は、古より都の貴人たちが極楽往生を求めた隠棲の里である。当院は代々親王が住職の門跡寺院。境内に敷き詰めた毛氈の様な青苔と、四季折々の風情が生滅滅己(しょうめつめっち)、寂滅為楽(じゃくめついらく)の境地へ誘う。
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寂光院
住所:京都市左京区大原草生676
Tel:075-744-3341色はにほへど、散りぬるを我が世たれぞ、常ならむ有為の奥山、今日越えて浅き夢見じ、酔ひもせず。諸行無常で、はかなき人の世。京都大原に佇む天台宗尼寺の当院で、平清盛の息女・建礼門院徳子は、遠く壇ノ浦で滅亡した平家一門と、我が子 安徳天皇の菩提を弔い、終生をこの地で過ごす。当院の庭にある心字池は平安後期の心情も表す。
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秋の夜間特別拝観(知恩院)
住所:京都市東山区林下町400
Tel:075-531-2111国宝の三門は元和7(1621)年に徳川二代将軍秀忠公によって建立された。高さ24m、横幅50mで木造の門としては世界最大。また友禅染の創始者宮崎友禅翁が住した地に造られた友禅苑は、東山の湧水を引き入れた庭園と枯山水の庭園とで構成されている。また池の中央に立つ高村光雲作の観音菩薩立像も有名である。
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西本願寺
住所:京都市下京区堀川通花屋町下
Tel:075-371-5181法然の弟子、親鸞を宗祖とする浄土真宗本願寺派の本山。203畳敷の大広間である国宝 対面所(鴻の間)上段の床の障壁画は、桃山・江戸初期を代表する渡辺了慶筆。了慶は、自然な奥行きのある構成を描く狩野光信に、画法を学んだ。華麗で重厚な趣は、400年を経た今も色褪せず、戦国時代を乗り越え、北陸、大阪を経て京都に戻る苦難の歴史と共にある。