今治・大三島の夏、日本のジャンヌ・ダルク鶴姫が蘇る!

2013年4月4日

夏の旅プラン:今治

今治・大三島の夏、日本のジャンヌ・ダルク鶴姫が蘇る!
古代とモダンが重なり合うしまなみ海道。美意識をもって歴史をかけぬけた群像を偲び、その質感に出会う旅
  • 今治市村上水軍博物館
    今治市村上水軍博物館
    住所:愛媛県今治市宮窪町宮窪1285
    Tel:0897-74-1065

    安時代、菅原道真の提言により遣唐使は廃止になるが、瀬戸内海を利用した大陸・半島の交易は盛ん。例えば律令制が完全に崩壊し、荘園制が広がる中で、貨幣は鋳造されず、流通経済は中国から来る宋銭に依存している。瀬戸内海の水軍は、武士の台頭する中世においても常にキャスティング・ボートを握り続ける。その様子は、本館で詳しく紹介される。             

  • 三島水軍鶴姫まつり 鶴姫行列
    三島水軍鶴姫まつり 鶴姫行列
    問合せ先:鶴姫まつり実行委員会
    Tel:0897-82-0795

    権を目指す戦国大名と瀬戸内の水軍との衝突は、武吉がまだ幼少期に、西国の覇者大内氏と水軍の雄、三島水軍との間にあった。その壮絶な戦いで、瀬戸内の水軍のジャンヌ・ダルクとして登場するのが、大山祇(おおやまずみ)神社の大祝(おおほうり)の娘、鶴姫だった。その鶴姫の悲劇を偲び、7月に大三島では、鶴姫行列や和船の鶴姫レースなどをメインにするお祭りが開催される。

  • 今治市河野(こうの)美術館
    今治市河野(こうの)美術館
    住所:愛媛県今治市旭町1-4-8
    Tel:0898-23-3810

    治市出身の実業家、故河野信一氏のコレクションを保存、公開し、文化の振興に役立てることを目的として開館した本館は、平安時代から現代までの歌人・俳人・画家・書家・茶人・僧侶・武将・政治家・文学者が遺した書画や典籍、約10,000点を収蔵。河野氏邸から移築した茶庭や茶室は本格的で、京都・山崎にある利休の茶室・待庵(国宝)をそのまま写したもの。瀬戸内海を通じた古代からの日本の歴史・美の系譜である。   

  • ところミュージアム大三島
    ところミュージアム大三島
    住所:愛媛県今治市大三島町浦戸2362-3
    Tel:0897-83-0380

    館は、瀬戸内海の多島美が望める大三島のビューポイントにある現代彫刻美術館である。メキシコのノエ・カッツやイタリアのジャコモ・マンズー、日本の林範親(のりちか)の立体作品など約30点を展示する。極めて都会的なセンスと知性の作品が集められている。それは時代を超えて武吉の戦略性と美意識にもかさなりあう。古代より大陸・半島と畿内を結んだ、物資と情報の海道。海と時代の潮流は、ひとのセンスと知性を磨く。

今治・大三島の夏、日本のジャンヌ・ダルク鶴姫が蘇る!

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