10月、青空一杯、能をたのしむ!

2013年4月3日

秋の旅プラン:岡山

10月、青空一杯、能をたのしむ!
鶴に松は吉祥。日本を代表する大名庭園、後楽園。おおらかさにこそ豊かさがある大名文化の質感を知る旅
  • 岡山県立美術館
    岡山県立美術館
    住所:岡山市北区天神町8-48
    Tel:086-225-4800

    国から2匹の雌のタンチョウを贈られた岡山・後楽園にほど近い美術館。雪舟はじめ岡山県にゆかりの作品を多く所蔵する。岡本豊彦は江戸時代後期の画人で、現在の倉敷に生まれる。京都で呉春に学び情緒的な山水画を描く。彼らの系譜は四条派と呼ばれ、近代京都日本画壇に影響を与えた。渡り鳥の鶴と水際の松を描いた彼の作品《松鶴波濤図屏風》は、同館に所蔵されている。                                                         

  • 後楽園で能をたのしむ会
    岡山後楽園で能をたのしむ会
    住所:岡山市北区後楽園1-5
    Tel:086-272-1148(岡山後楽園)
    10

    月第1土曜日、日本の伝統芸能、能楽の普及と振興を目的に、初めての人にもわかりやすい解説つきで開催される催し。能は江戸時代、幕府が公の儀式に用いる式楽として庭や室内で舞うようになるが、始まりは五穀豊穣を願う田楽である。2代藩主池田綱政は能を愛し、時の将軍徳川綱吉の前で舞うこともあった。優れた舞手は、自ら舞う能を家臣や領民にも見せるために、園内に能舞台を作った。藩主たちの楽しむこころは、今に受け継がれ、日本の豊かさに通じる。

  • 岡山城
    岡山城
    住所:岡山市北区丸の内2-3-1
    Tel:086-225-2096

    太郎の吉備は、瀬戸の海に島が点在するところ。人は海が引いた干潟を干拓していく。岡山後楽園は、父池田光政の干拓事業の工法を使って綱政が築く。秀吉の指導で造られた岡山城の東北対岸の防備も補完する。家康以降の城の主流は白壁で、信長・秀吉時代の城の主流は黒板。だから岡山城は黒くて金烏城(きんうじょう)であり戦略城。岡山後楽園が一緒に楽しめる。           

  • 烏城(うじょう)黄金(こがね)ずし
    烏城
    うじょう
    黄金
    こがね
    ばらずし

    問合せ先:岡山県鮨商生活衛生同業組合
    Tel:086-223-7779

    山の名物「ばら寿司」をベースに、黄ニラ、黒豆、金粉などの具材を加え、岡山城の金の鯱(しゃちほこ)をイメージして創作された、一種の五目ちらし寿司。鰯(いわし)に似た小骨の少ない小魚「ままかり」はじめ、岡山の恵まれた山の幸、海の幸を別々に煮炊きし、各材料の持ち味を生かしながら、全体の味を統一させる。まさに後楽園の大名庭園にかさなりあう、「大名ばら寿司」である。

10月、青空一杯、能をたのしむ!

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