夏の旅プラン:盛岡
6月、日本の音風景、チャグチャグ馬コ きらびやかな装束をまとった馬コが、愛くるしい稚児を背中に乗せて練り歩く。音から読み解く日本の場所文化 |
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岩手県立博物館
住所:岩手県盛岡市上田字松屋敷34
Tel:019-661-28311階では、勇壮な兜跋毘沙門天(とばつびしゃもんてん)が迎え、マメンキサウルス全身骨格が圧倒する。2階では、遮光器(しゃこうき)土偶が謎の微笑みを浮かべ、イヌワシのジオラマが天空をおさえる。また、2階からは、古くから信仰されている美しい岩手山も見える。館外にも、岩手を物語る南部曲家(まがりや)も鎮座し、植物園や岩石園を散歩できる。
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志波城古代公園
住所:岩手県盛岡市上鹿妻五兵エ新田48-1
Tel:019-658-17109世紀、朝廷は陸奥北半部もその版図に組み込むべく志波城を建設。築地塀で守られ政庁も置いたその大きさは、約1km四方で平城京にも匹敵。行政機能とともにさまざまな文化がもたらされ、蝦夷とよばれた地域の人々と大和人との接点となった。より北方の蝦夷たちも志波城に朝貢に訪れたりし、天皇の徳をもって地域を支配する当時の政策の一端がうかがえる。
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小岩井農場
住所:岩手県岩手郡雫石町丸谷地36-1
Tel:019-692-4321明治24(1891)年に創業された民間総合農場である。岩手山麓の不毛の原野を開墾して作られ、明治期より酪農事業を行っている。日本最大規模の3,000haの面積を誇る。米作と酪農は同じく比較はできないが、古代の志波城の40倍である。ただ渡来の文明が新たにその地域に根付くための人の苦労は、そんなには大差ないはずだ。